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制作と日々のこと

『種をまくこと、食べること』

2024/05/10

振り返りがずいぶん遅くなってしまいましたが、最終日までたくさんの方にお越しいただいた『味噌天ZINE』が4/16で終了しました。約100冊準備していたわたしたちの本もありがたいことに完売し、正直驚いています。お買い求めくださったみなさん、本当にありがとうございました。

ZINEについて

つくった本についての詳細も少し。

今回のZINEは、毎年作っているPegのおせちにつくZINEが大前提にあるのですが、PegとROKのことを知らない人にも手に取ってもらえる一冊にしたいという気持ちでつくりました。

タイトルは「種をまくこと、食べること」
オーガニックについて、食べることについて考える一冊です。

この企画が始まる前から話していた「PegとROKなりのオーガニックの定義」の話があって、2人から聞くその定義は、意外なものでもありつつ、すとんと腑に落ちるものもありました。そして私自身の食の選び方にも大きな影響を与えました。

誰かの何かのきっかけになるかもしれないと、その定義に至るまでをたどる様な一冊。
一見なんだか難しそうなことも、実は自分の中に答えってあるのかも、みたいな気持ちで作ったZINEでした。

こちらでご購入いただけます >> ONLINE SHOP

振り返り

先月末、本が完成して手元に届いた日、私はとてもテンションが上がっていました。想像以上に良い仕上がりで、中身も読んでみると改めて良い内容だなあと、思わず自画自賛してしまうほど。苦労して作って良かったと(実は終盤の夜中、大変で本気で涙を流した)、心から思う仕上がりでした。

気分は最高潮、意気揚々と翌日向かったのはサンプルの撮影現場。そこで私は頭を撃ち抜かれる様な、そんな衝撃を覚えるのです。
目の当たりにしたのは他の作家の皆さんの作品たち。もう、表紙から伝わるその熱量。『熱量』って言葉は普段使わないけど、その言葉しか見当たらないほどエネルギーに満ち溢れているZINEたち。

もちろん、分かっていたんです。熊本が誇るクリエイターの皆さんが一同に揃う様なイベント、その中に私が参加させていただくことが奇跡の様なものなので、そんなことは分かっていたのです。
そうではなくて、比較とかではなく、競争でもなく、単純に「これを作りたい!表現したい!」という熱量があったのです。そのために考えて、工夫して、心をこめたことが一瞬で伝わる。そんなZINEたちの佇まいにそれはそれは感動しました。

そんな光景を目の当たりにした私は普段だと「私がここに居て良いのか!?」という思いがよぎったりするのですが、そんな気持ちは一歳ありませんでした。
それは間違いなく、イベントの運営のみなさんのおかげだと思います。不安な気持ちに一瞬でもさせないほどに、前向きでおおらかな空気を、楽しく、本気で作ってくださって、未熟者の私ものびのび楽しく参加させていただきました。
細やかな配慮と行き届いた企画やクリエイティブをありがとうございました!そして本当に、お疲れ様でした!!

会場となったHIKEさんの心遣いもありがたく、HIKEさんでイベントに参加させていただけたのもとても誇らしいです。
誰も置いていかない、ひとりひとりがその時間を存分に楽しめる、そんな空気感はHIKEという場所ならではなのかな、なんてことを考えたりしたのでした。

味噌天ZINEはとんでもない冊数を売り上げた様です。その数2100冊以上!
私が感じた熱量をたくさんのお客さまも感じでくださったんだなと思うと、勝手に同志の様な気持ちが芽生えます。

改めて、お越しいただいたみなさま、お買い求めいただいたみなさま、スタッフ・作家の皆さん、本当にありがとうございました!

そして最後に、一緒に作ってくれたひろみさん、かなこさん、いさむ君も、私の無茶振りの様な誘いに真剣に付き合ってくれてありがとう。
私のクリエイティブは課題がたくさん見つかったしまだまだ成長が必要だけれど、今回の一冊も胸を張って『良いよ!買って!』と言えるのはみんなのおかげです。最高です。ありがとうねー!

会場の様子を素敵に残してくださったのは若手の写真家の皆さん。
@dai___hashimoto
@hara_2323
@__mei_mo
期間中、たくさん素敵に残してくださってありがとうございました!宝物!
(最後のトークイベントの私の顔がとぼけてるのは、何を話してるかわからなくなった瞬間だと思います笑 かつあきさんが私たちに無い視点でZINEにコメントくださったのが嬉しかったです)

後日談 —

イベント終了後の週末には、vertigoさん主催でZINE発行イベントを開催しました。

PegのフォカッチャサンドやROKのパン、ZINE制作でお世話になった生産者さんの商品も少し販売したり。

また、トークイベントも行いました。『種をまくこと、食べること』でお世話になった生産者の方のお話をしたり、そもそも何故おせちにZINEをつけはじめたの、だったり、その時のエピソードだったり、ZINEにまつわるいろんなお話しを、笑いあり、学びありで楽しくお話しさせてもらいました。

主催のvertigoの慎さんにはZINEで毎回寄稿いただきその異彩を放つ文章から面白いお人柄は感じていましたが、イベントを通して知的さや優しさも知れて、ZINEを通して得られた素敵な出会いに喜びを感じたのでした。

楽しい会をありがとうございました!

最後に

これにてZINEにまつわるイベントは一旦終了。

しかしわたしの【食】そして【農】への関心は始まったばかり。
「自分なりのオーガニック」について、考える日々は続きます。

『種をまくこと、食べること』は、現在オンラインショップにて販売中です。
ぜひお手に取って読んでみてくださいね。